カテゴリーアーカイブ: 001 : 常識が通じない自然の話②

野球ボールが壁をすり抜ける??

さて、こんばんは。三茶ロボットです。
前回、見えないハズの夜空の星がなぜ見える?という話をしました。
本日はもう一つ、常識では考えにくい話をしましょう。

皆さんガキンチョの頃、キャッチボールの相手がいない時って壁にボールをぶつけてましたよね。
当然ながら、壁に当たったボールは跳ね返り、自分のところに戻ってきます。
ボールのように弾力のあるものは跳ね返り、逆にたまごのようなものを壁に投げれば跳ね返らず割れてしまいます。
これは、高校物理で学ぶ運動量保存則と、投げる物体と壁のもつ跳ね返り係数を考えれば説明がつきます。

実は、この壁とのキャッチボール、命ある限り何億年何兆年と繰り返し続けていくと、
まれに 「ボールが壁をすり抜ける可能性を秘めている」 のです。
もちろん可能性は非常に低いのですが、この学問の理屈では、可能性 0 じゃないのです。

壁にぶつけるものが小さくなればなるほど、この確率は高くなります。
特に皆さん愛用されている電化製品の中には半導体という怪しげな物体が入っているのですが
この半導体の中では非常に小さな電子君が頻繁に壁をすり抜けて遊んでいます。
電化製品の技術は、実はこのボールすり抜けの性質の上に成り立っているのです。

そして古来から伝わる超常現象の一つ 「神隠し」も、親が目を話している隙に小さな子供が
山をすり抜け、山を挟んだ隣町で迷子として捕獲されていた、なんて伝説もあったようです。

うーん、不思議ですねー。
常識で考えると有りえない話ですねー。でも、あるんです。
そしてその性質を逆手にとった技術が今の世の中さえも回しちゃってさえいるんですよ。
いよいよ次号では、ボールと前回の星の話の種明かしを始めようと思います。

三茶ロボット from Sangendyaya